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子猫の遺伝子検査について
遺伝病に取り組む理由
まだこれからどんどん分かっていくのだと思いますが・・・
当猫舎では、今できる遺伝子検査は率先して行っています。
遺伝病の発症リスクが低いクリアの猫種を交配して遺伝病を減らすことがブリーダーとしての務めだと思っています。
猫種によって遺伝病がそれぞれ違います
遺伝病(2019年4月現在)
1.肥大型心筋症(HCM)
ノルウェージャンフォレストキャット・ラグドール・ベンガル・アビシニアン・エジプシャンマウ・サイベリアンフォレストキャット・シンガプーラ・ソマリ・メインクーン・
2.進行性網膜萎縮症(PRA)
ノルウェージャンフォレストキャット・ベンガル・アビシニアン・アメリカンカール・オシキャット・オリエンタル・シャム猫・サイベリアンフォレストキャット・シンガプーラ・ソマリ・メインクーン・トンキニーズ
3.ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)
アメリカンショートヘア・ノルウェージャンフォレストキャット・ブリティッシュショートヘア・ラグドール・マンチカン・ベンガル・ペルシャ・アビシニアン・エキゾチックショートヘア・オシキャット・サイベリアンフォレストキャット・シャム猫・シンガプーラ・ソマリ・ヒマラヤン・メインクーン・ラパーム・ラガマフィン・ロシアンブルー
4.多発性嚢胞腎(PKD)
スコティッシュフォールド・アメリカンショートヘア・ブリティッシュショートヘア・ラグドール・ペルシャ・ヒマラヤン
5.遺伝性骨軟骨異形成症
スコティッシュフォールド
6.GM1
ガングリオシドーシス コラット・シャム猫
7.GM2
ガングリオシドーシス コラット
8.ムコ多糖症
ラグドール・ペルシャ
10.先天性ミオバチー
デポンレックス
11.リポ蛋白リパーゼ欠損症
短毛種
12.シスチン尿症
長毛種
遺伝子病の説明(一部抜粋)
1.肥大型心筋症(HCM)
肥大型心筋症とは、心室壁を形成している心筋が肥大して分厚くなることで心室腔が狭くなりに全身に十分な血液が流れ込むことができなくなり、血液の循環不全を起こしてしまう病気です。
2.進行性網膜萎縮症(PRA)
眼の網膜が変性して萎縮し、視力の低下、やがては失明にいたる眼の重要な遺伝性疾患です。眼底にある光を感じる光受容層に、異常が生じる病気で症状が進行すると、夜間の視力障害が現れ動いているものを追いにくくなり、さらに進行すると、昼間の視力にも障害が現れ、光に対する反応が遅くなります。
3.ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)
血球細胞のエネルギー代謝に重要な酵素の欠落により赤血球が破壊され貧血を起こす病気です。症状として、倦怠感や食欲不振をともないます。
4.多発性嚢胞腎(PKD)
ネコが歳をとるにつれて、両方の腎臓にできた小さな嚢胞ができていくのが特徴です。嚢胞は少しずつ形成され、腎臓の組織と置き換わり、腎機能を低下させていきます。5歳ぐらいから症状が出始め進行していくと腎機能の大部分が失われます。慢性腎不全によって亡くなるケースが多い症例です。
5.遺伝性骨軟骨異形成症
骨の表面を関節軟骨という弾力性のある組織で覆い、滑らかな動きができる構造になっています。しかしこの病気になると成長段階で関節軟骨の構造に異常が起こり、「骨瘤」とよばれる関節部がこぶ状に腫れた状態になり、正常な関節の運動が障害されて慢性的な関節炎の原因になります。
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